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旅行はお金がもったいない?行くか迷う方・我慢している方へFPがアドバイス

2026年7月3日
執筆者:土屋 ごう
  • 旅行はお金がもったいない?行くか迷う方・我慢している方へFPがアドバイス
目先の生活費や今後の教育費、老後資金が心配で、家族旅行やレジャーを我慢していませんか。
ある意識調査によると、国内旅行に関して約4割が迷っている・諦めたと回答。主因は旅費の高騰でした。(※)
賃金のわりに物価が上がっている今の状況では、旅行やレジャーに慎重になる気持ちもよく分かります。しかし、お金以外の面にも一度、少しだけでも目を向けてみてください。「今」の思い出は「今」しかつくれません。
将来のための準備は、正しいポイントを押さえればまだまだ巻き返せる可能性があります。

本記事には、旅行に行きたいけれど金銭面でもったいないと思ってしまう、ぜいたくだと思って我慢してしまう方に向けて、活動歴15年超のFPが贈りたい言葉をまとめました。
心のもやもやが少しでも晴れたら嬉しく思います。

※参考 【2026年旅行実態調査】物価高でも旅行予定は「年3回以上」が最多。一方で6割超が意思決定に影響。「旅の福利厚生」で約9割が意欲向上 | 株式会社リゾートワークスのプレスリリース

旅行に行くも行かないも自由!我慢は不要

  • 旅行に行くも行かないも自由!我慢は不要
私は「旅行をもったいない」と感じてしまう理由には2パターンあると思っています。

 1. 外的な影響から旅行に行かないといけない気がしている
 2. 不要不急の事柄にお金を使う罪悪感や不安感がある


各ケースについてもう少し深掘りしていきましょう。

外的な影響から旅行に行かないといけない気がしている方

1つ目は、 友人や同僚、SNSによる外的な影響です。
周囲の人たちから旅行の土産話を聞いたり、SNSで華やかな旅行の投稿をみたりしているうち、自分たちもどこかに出かけなければと感じるようになっていませんか。

しかし、もしあなたがインドア派で出かけることがそれほど好きでないのなら、無理して旅行する必要はまったくありません。

人は人、自分は自分です。
私はFPとして5,000回以上の相談にご対応してきました。そのなかには、旅行に重きを置かない価値観の方もたくさんいらっしゃいます。
旅行にとくに魅力を感じないなら、自分たちがより価値を感じるほかのことにお金を使っていきましょう。

不要不急の事柄にお金を使う罪悪感や不安感がある方

2つ目は、旅行に行きたいけれど、お金を使うことへの罪悪感や将来への不安から二の足を踏んでいるケースです。
もしも老後の備えのために旅行を我慢しているとすれば、我慢よりも大切なことがあるかもしれません。

もちろん、旅行といっても国内か海外か、頻度はどれくらいかといった「程度」はあります。しかし、たとえ1年〜2年に1回ほど旅行に出かけたとしても、教育費や老後の準備は支障なく進められるケースが意外と多いものです。

将来必要なお金は、思っているよりも楽に貯められる可能性がありますよ。
お金を理由に旅行を我慢しているのなら、近場でもよいので出かけてみてほしいと個人的には思います。
その理由は次の章でお伝えします。

旅行で得られる、人生で大切な2つの価値

  • 旅行で得られる、人生で大切な2つの価値
私が旅行をおすすめする理由はシンプルです。
旅行は単なる贅沢や浪費ではなく、これからの人生を大きく豊かにするための立派な自己投資になりうるからです。

お金はあとからでも稼げますが、過ぎてしまった時間は取り戻せません。
ここでは、旅行によって得られる、人生で大切な2つの価値を具体的にお伝えします。

今しかできない思い出

将来のお金の不安を理由に旅行を控えているなら、逆に今こそ旅行に行っておくべきかもしれません。
なぜなら、子どもと一緒に家族旅行へ出かけやすい時期は案外と短いものだからです。
一般的には、 子どもが小学校を卒業するまでが家族旅行の黄金期といえます。
教育費の負担も比較的小さい時期ですし、スケジュールも調整しやすいためです。

中学校に上がると部活動が始まり、土日は練習や試合、夏休みは合宿や大会でスケジュールが埋まりやすくなるでしょう。
そうこうしているうちに3年生となり、部活を引退したと思ったら受験モードに突入します。日々の受験勉強に夏休みは夏期講習などで、宿泊をともなう旅行は考えにくくなりがちです。

そこから大学まで進んでしまえば、時間やスケジュールの都合はつきやすくなるかもしれません。
ただし、その頃に親と一緒に旅行してくれるかどうかは分かりませんよ。
大学生ともなればサークルやアルバイト、友だちや彼氏・彼女との遊びを優先するのも自然なことです。

使ったお金はあとから取り戻せても、過ぎた時間は取り戻せません。
ここで少し、数字で考えてみましょう。
たとえば、一生の思い出になるような家族旅行に50万円をかけたとします。
仮に残りの人生があと50年あるとすれば、そのすばらしい思い出を得るための1年あたりのコストは1万円。1ヵ月換算ならわずか833円です。

どんなに時が経っても冷めずに心を温めつづけてくれる思い出が毎月たった833円で手に入ると考えたら、安いものだと思いませんか。

自己成長

これからの時代、 リアルな体験や経験の価値はこれまで以上に高まっていくでしょう。
その背景には生成AIの急速な普及があります。

今でさえ、単なる知識や座学で得られる情報ならもうAIが何でも一瞬で教えてくれる時代です。どんなに知識が豊富な方でも、AIには敵わないでしょう。

しかし、AIは膨大なデータを瞬時に検索できるだけで、五感による体験は何ひとつできません
異国のローカルフードのスパイシーな味も、心を揺さぶる絶景や街の匂いも、トゥクトゥクのスリリングな乗り心地も、AIは味わえません。現地で言語の壁にぶち当たったり、文化の違いに戸惑ったりもできません。
あなたが現地で感じたこと、そこから得た学びなど一次情報の価値は今後どんどん高まっていくでしょう。

さらに、旅先で受けたカルチャーショックや日常生活では遭遇しないトラブルを乗り越えた経験は、あなたの価値観に大転換をもたらすかもしれません。
旅での経験や価値観の変容が、めぐりめぐって仕事の成果や収入アップにつながる可能性だって十分にあります。

もっと分かりやすいところでいえば、旅行によって思い切りリフレッシュできて、翌日から高いパフォーマンスで仕事に取り組めるなら、その旅行は立派な自己投資になったといえるでしょう。

旅行は、単なる娯楽のための消費ではなく自己投資
そう思うと自分にGOサインを出しやすくなりませんか。

お金はあとから取り戻せる

  • お金はあとから取り戻せる
「老後の準備はできるだけ早く始めましょう」
「若いうちからコツコツお金を積み立てましょう」とよくいいますね。
まだ若いうちから将来のためにコツコツ資産形成に取り組む姿勢は非常に素晴らしいと思います。

ただし、老後資金の準備においては「 入金力」も重要だと覚えておいてください。
入金力とは、毎月口座にいくら入金できるか(いくら積み立てられるか)を示す、私の造語です。

簡単にシミュレーションしてみましょう。
年率5%で運用できると仮定して、2つのパターンを比較します。
  • チェック
    パターンA:25歳〜60歳まで毎月2万円を積み立て
     ● 投資元本は840万円
     ● 60歳時点の運用成果は約2,217万円
  • パターンA:25歳〜60歳まで毎月2万円を積み立て
  • チェック
    パターンB:45歳〜60歳まで毎月10万円を積み立て
     ● 投資元本は1,800万円
     ● 60歳時点の運用成果は約2,648万円
  • パターンB:45歳〜60歳まで毎月10万円を積み立て
パターンAよりもスタートが20年も遅いパターンBですが、最終的な資産額は約430万円も多くなりました。遅くから積み立てを始めても、積立額が大きければ時間のビハインド分を巻き返せる可能性があるとお分かりいただけたでしょうか。

では、入金力を高めるにはどうすればよいのでしょうか。
手段はいろいろありますが、やはり 収入アップがもっとも効果的でしょう。
そして収入を上げるためには、スキルアップ自己成長が欠かせません。

旅行は単なる娯楽にとどまらず、自己成長の一環となり得る活動です。
歴史や文化を肌で感じたり大自然にふれたりすることで、たとえば感性が磨かれ、ものごとを見る目が養われるなどのプラスの変化が起こるかもしれません。

今は物価も高いし旅行は我慢して、将来余裕ができたら行こう」と思っている方は、一度立ち止まって考えてみてください。
物価は今後も下がらないかもしれません。
将来は将来で教育費がかさんできてお金に余裕が持てるか分かりません。
部活や塾で子どもとスケジュールが合わなくなる可能性もあります。

あまり将来を恐れすぎず、家計の範囲内で旅行を楽しみながら思い出をつくるとともに自分を肥やし、収入を上げ、老後は老後で夫婦旅行や友人との旅行を楽しめるよう資産を蓄える。
今旅行を我慢している方は、このような家計を目指しませんか。

教育費や老後の準備のために本当に重要なポイントは、我慢ではなくお金が自動的に貯まるしくみです。
次の章でくわしく解説します。

罪悪感なく旅行に出かけるための「旅行貯金」

  • 罪悪感なく旅行に出かけるための「旅行貯金」
旅行には行きたい、でもぜいたくな気がして罪悪感が拭えない。
そんな方は、通常の貯金とは別枠で「 旅行のための貯金」への取り組みをおすすめします。

来年の夏休みなどあらかじめ旅行の時期と大まかな予算を決めて、毎月の給料やボーナスから一定額が自動的に貯金の口座に送金されるように設定しておきます。
多くの銀行が、毎月指定の日に、指定の額を、指定の口座へ送金するサービスを提供しています。サービス名は銀行によって異なりますが「定額自動送金」といった名称が一般的です。
こうしたサービスを上手に活用して、自動的にお金が貯まるしくみをつくってしまいましょう。
最初から旅行専用に貯めたお金ですから、旅行のために使うことに罪悪感を持たずにすむはずです。

なお、教育費や老後資金の貯め方も、しくみは旅行貯金と同じです。
給料やボーナスが入る口座から、貯金の口座やNISA口座へ自動的に一定額が送金されるしくみをつくっておきます。
そもそもNISAは引き落としが基本のためしくみづくりの手間さえかかりませんが、預貯金の場合はご自身で自動送金の設定をしておきましょう。

預貯金や積み立てにまわすお金は、保険料や通信料など日常生活への影響が比較的小さく、かつコストカット効果の大きいものを優先的に見直して捻出します。
くわしくは以下の記事をご覧ください。

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旅行は我慢しなくてOK!「今」をもっと大切に

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教育費や老後資金の不安、近年は物価の高騰から、旅行を控えようと思う流れは自然です。しかし本当にそれでよいのか、諦める前に一度立ち止まってみませんか。
最後に、本記事の要点を簡単に振り返っておきましょう。
  • Check
  • お金の不安から旅行を我慢する必要はない
  • Check
  • 旅行は一生の思い出や自己成長のきっかけになる貴重な機会
  • Check
  • お金はあとから取り戻せても時間は取り戻せない
  • Check
  • 自動で貯まる「旅行貯金」のしくみをつくろう
将来のために日々お金と向き合い、ムダな支出を減らす取り組みはとても素晴らしいことです。「ムダな支出」のなかにはもしかしたら旅行も含まれているかもしれません。

ただ、「今」は「今」しかありません

当所では、 節約に頼らない家計改善・資産形成を大切にしています。
将来のことばかりでなく、しっかりと「今」を楽しむ余裕を持ってほしい。もっと楽をしてほしいと思っています。
ですから、具体的な数字の面だけでなく、出費に対する罪悪感や恐怖感などメンタル面の壁もあわせて解消していきます。

一度きりの人生、お金の不安を手放して、やりたいことを叶えていきましょう。
その戦略を私に考えさせてください。

当所では、初回面談は無料です。
旅行費用を捻出したい、教育費や老後資金を両立できる自動化のしくみを作りたいといったご相談にももちろん対応しております。
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