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老後資金はいつから貯めればいいですか?FPがお答えします!

2026年2月13日
執筆者:土屋 ごう
  • 老後資金はいつから貯めればいいですか?FPがお答えします!
「老後のために20代からコツコツ貯金しよう」と見聞きしたことがありませんか。
でも、現実はそう簡単ではありませんよね。
先日、当所のスタッフTさんと話していたら「子育て中はとてもじゃないけど老後のことまで考えられませんでしたよ」と本音をこぼしてくれました。子育て中もできる限り貯金はしてきたが、本格的に老後の準備を始めたのは上のお子さんが大学に進学してから。NISAもつい半年前に開設したそうです。

さまざまな声が飛び交うなか、老後資金の準備は結局いつから始めれば間に合うのでしょうか。

結論をいってしまえば、万人に当てはまる正解はありません。
ただ、私の経験からお伝えすると、30代後半や40歳くらいからスタートしても決して遅くない人は多いと考えています。

本記事では、30代後半からでも大丈夫といえる理由や、それまでにやっておきたいこと、老後資金の準備方法を具体的にお伝えします。

老後資金の準備が30代後半からでも遅くない理由

  • 老後資金の準備が30代後半からでも遅くない理由
20代ではなく30代後半からでも老後資金の準備が間に合う理由は大きく2つあります。まず、20代でまったく貯金をしていなかったとしても、30代後半からの積み立てで2,000万円〜3,000万円の老後資金をじゅうぶんにつくれるからです。次に、NISAの存在があげられます。

理由1:30代後半からでも2,000万円〜3,000万円は準備できるから

老後資金は2,000万円必要などといわれますが、 30代後半からでも老後生活に入るまでに2,000万円の準備は可能です
ただし「若いうちに自己投資をしておけば」の前提がつきます。20代のうちはコツコツお金を貯めるよりも自分にお金を投じて、将来の収入アップを目指しましょう。30代後半になって収入が増えていれば、結果としてより効率的に老後資金の準備を進められる可能性があります。

例として、年率平均3.5%で積み立てていった以下2パターンの結果を数字でくらべてみましょう。

  1. 22歳から60歳まで38年間、毎月1万円を積み立て
 2. 40歳から60歳まで(20年間)、毎月10万円を積み立て

22歳から毎月1万円ずつ、年率平均3.5%で積み立てていくと、元本は456万円で総資産は939万円になります。
  • 22歳から毎月1万円ずつ、年率平均3.5%で積み立て
つみたてシミュレーター|金融庁 にてシミュレーション

一方、40歳から積み立てていった場合のシミュレーション結果は、元本が2,400万円、総資産3,448万円となりました。20代から始めた場合より積立期間が18年短いにも関わらず、総資産は3倍以上になっています。
  • 40歳から積み立てていった場合
つみたてシミュレーター|金融庁 にてシミュレーション

早くからコツコツ貯めていこうという姿勢はもちろん素晴らしいものです。しかし、年収が上がって余裕が生まれれば、老後の準備はそれからでも巻き返せることを知っておいてほしいと思います。
むしろ、30代前半までの間は老後のことよりも今後のキャリアについて真剣に考えてみてください。
もしあなたが今の職場で成果を出しているのに、勤め先がブラック企業や成長が見込めない企業で思うように収入が上がっていないのなら、転職を検討すべきかもしれません。現在は転職もあたり前の時代ですが、30代後半になってくると市場はややシビアになる傾向がみられます。もちろん30代後半や40代でも即戦力として採用され、年収が上がる可能性はあります。とはいえ、働き方やキャリアアップについてはやはり30代前半までをひとつの目安として考えておくと安心です。

理由2:NISAで積立投資に取り組みやすくなっているから

ご存じのとおり、預貯金の利息は微々たるものです。老後資金を預貯金だけで貯めていくなら、とにかく早くから始めて長く続けるしかありません。しかし今はNISAのおかげで誰でも積立投資に取り組みやすくなっています

「投資はリスクがあるでしょ?」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。たしかに投資とリスクは切っても切り離せません。ただ、積み立てを20年以上、短くとも10年以上続ければ、リスクがあっても結果的にはプラスになる可能性が高いとの統計データが複数発表されています。

仮に65歳で仕事を完全にリタイアして年金生活に入るなら、35歳からの積み立てで30年、40歳からでも25年の運用期間を確保できます。
NISAや投資についてのくわしい解説はほかの記事に譲りますが、正しい知識を身につけ、リスクを正しく怖がり、制度を上手に使っていきましょう。

ポイント:家計のやりくりが最優先の時期もある

30代後半からでも老後資金の準備は間に合うとお伝えしましたが、人生にはどうしても貯蓄が難しい時期もあります。たとえば産休・育休中時短勤務中、あるいはお子さんが私立中学に通っている時期などです。
こうした時期は積み立てを一時的に減額・ストップしてもかまいません。 赤字にならないように家計をまわしていくことを最優先に考えましょう。

FPが考える「自己投資」とは

  • FPが考える「自己投資」とは
30代後半から老後資金を効率よく貯めていくためには、収入アップのための自己投資が必要だとお伝えしました。では、具体的にどのようなことが自己投資になるのでしょう。

私はFPとして15年間活動しており、長いお付き合いの方も増えてきました。そうしたなかで、着々とキャリアアップ・年収アップしてきた方々のお金の使い方には2つの共通点があると気づきました。ここでは、そうしたリアルな自己投資を紹介します。

1. 仕事で成果を出すための投資

第一に、 仕事のパフォーマンスを最大化させるための投資です。ポイントは時間の捻出と、人との交流です。

まず時間の捻出は、おもに通勤と家事にかかる時間を減らすことで実現します。
少し住居費が高くなっても通勤の便のよい地域に暮らす、お掃除ロボットや乾燥機付き洗濯機、ミールキットを使う、などです。

仕事に子育てに忙しいなかで少しでも時間を浮かせてスキルアップや休息に充て、質の高いパフォーマンスにつなげていきます。

次に、人との交流です。近年は「職場の飲み会は無駄」といった声も聞かれ、飲み会自体も減っているようですね。逆にいえば、飲み会は普段あまり接点のない人とも交流できる貴重なチャンスと捉えられます。実際に、職場での関係が薄い上司と話してみたら貴重な情報を得られて仕事の流れが変わった、新規プロジェクトに抜擢されたといった事例も耳に入ります。
会費と時間がかかりますので無理にとはいいませんが、関係を深めたい人や、話してみたい人が参加するのなら、自己投資として参加してみるとよいでしょう。

「あれ?資格の取得は自己投資に入らないの?」と思った方もいるかもしれません。
資格をとろうと思ったときは、まずその資格が仕事の成果に直結するのか、一度立ち止まって考えてみてください。
AI時代においては、座学で得られる知識の価値は相対的に低くなっていくでしょう。今後はAIを使いこなすスキルや人間にしかできない技術、そして経験からしか得られない知恵などが重要になっていくと推測されます。

なかには「今の仕事から離れたいから、とりあえず他方面の資格をとろう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。その考えも悪くはありませんが、時代が大きく移り変わっている今、本当にその資格取得が有利に働くかどうか、シビアに見極めましょう。

2. 健康への投資

第二に、自分の 心と体を健康に保つための投資があげられます。
当然ですが、心身を壊して働けなくなってしまえば、収入アップどころか現在の生活の維持すら難しくなります。そもそも、病気やケガによるつらい思いは避けたいものですよね。

また、より長期的な目線でみると、定年後も健康でいられれば週に数日パートで働いて収入を得る選択もできます。そのうえ医療費も抑えられますから、とてもリターンの大きな投資だと思いませんか。

健康への投資の具体例としては、ジム通いやスポーツ・アウトドア系の趣味、人間ドックの定期的な受診、睡眠の質を上げてくれる寝具の購入など多数あげられます。
ほかにも「仕事で成果を出すための投資」で時間捻出のためとして紹介した内容は、ストレスの軽減=心の健康にもつながるでしょう。

一見、収入アップには直結しないように感じられるかもしれませんが、質の高い仕事をするには健康であることが大前提です。さらにいえば、せっかく老後資金を貯めても健康でなければ医療費ばかりがかさみ、趣味や旅行といった楽しみも味わえないかもしれません。
今ある健康をあたり前と思わず、少し意識とお金を振り向けてみませんか。

老後資金の準備はNISAで

  • 老後資金の準備はNISAで
さて、老後資金の貯め方については、基本的には NISA世界株式型の投資信託を積み立てていけばOKです。世界株式型の投資信託の代表例は「オルカン」ですが、同様の商品はほかにも多数提供されています。オルカンを扱っていない証券会社・銀行の場合は「世界株式型のインデックス投資信託」を選べば問題ありません。
投資に関するくわしい知識がなくても、世界経済の成長という大きな波に乗り、資産の増加を期待できます。

ここで、積み立てを始める前に覚えておいてほしいポイントをひとつ紹介します。
それは「実際の運用では、シミュレーションどおりには進まないケースが多い」ということです。
  • 実際の運用では、シミュレーションどおりには進まない
つみたてシミュレーター|金融庁 にてシミュレーション

上のグラフは先ほども掲載したものですが、このようにきれいな右肩上がりにはほぼならないと思っておきましょう。むしろ、最初の数年はマイナスになる期間が出てくるほうが普通です。景気にはよい時期と悪い時期の波があるため、途中で下落があるのも自然なことです。記憶に新しい例がコロナショックでしょう。こうした経済危機が今後一切ないとも言い切れません。

もしも損失が出る時期に直面したら、決して資金を引き揚げず、そのままじっと待つ姿勢が大切です。そこからさらに5年、10年が経てば、いずれはプラスに転じる可能性が高いからです。
資産運用は平均に回帰していく、つまり短期的には大きなブレがあっても、長期的にみれば世界経済の成長ペースに収束していく性質を持っています。

しかし、いざ自分の資産が目減りすると「自分に投資は不向きだったんだ」と怖くなり、運用をやめてしまう方もみられます。大切なことなので繰り返しますが、実際の運用はシミュレーションどおりには進みません。老後のために長く運用をしていれば、時には相場がよくないタイミングにも出くわすでしょう。そうした時期でもうろたえず、どんと構えて回復を待つんだとブレない姿勢で臨みましょう。

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若いうちに自己投資して30代後半から老後資金の準備を

  • 若いうちに自己投資して30代後半から老後資金の準備を
老後資金の準備についてはさまざまな考え方がありますが、私は30代後半、40歳頃からでも遅くないと考えています。最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。
  • Check
  • 自己投資をして収入が上がれば、その分貯める余裕が生まれる
  • Check
  • 自己投資=仕事で成果を出すための投資、健康への投資
  • Check
  • 老後資金はNISAで貯めていこう
今回の記事では「夫婦共働きで、30代前半くらいまでにお子さんが生まれているご家庭」を想定してお話を展開してきました。しかし実際には、お子さんやご自身の年齢のほか望む生活水準退職金の額などによって、老後資金として必要な額や準備期間が変わってきます。

「あなた」が本当にいつから、いくら貯めればよいのかは、ライフプランシミュレーションをつくってみてはじめて正確に把握できるものです。

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