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共働き家庭の家計管理パターン

  • どうしてる?共働き家庭の家計管理
共働きだからお金が貯まるのも倍速、と安心していませんか?将来を見据えた日々の家計管理について夫婦で話し合いができていますか?

子育てと仕事を両立しながら女性も働くいわゆる「共働き」が当たり前な時代になってきました。

厚生労働省の調査によると、バブル景気だった1980年代と比較すると、現在の共働きの家庭は約2倍。その数は年々増加傾向にあります。※1

家計に余裕があるイメージの共働きですが、一般的には二人で働くことによって収入が多い分、片働き家庭に比べると支出も増加します。

無駄な出費を抑えて計画的に貯蓄していくためには、お互いの毎月の収入や支出、貯蓄などが不透明にならないよう家計状況を夫婦で共有することがとても大切です。

本記事では、共働き家庭がどのように家計管理をしているのか?管理パターンとそれぞれのメリット・デメリットをまとめています。また、共働き家庭におすすめの貯蓄方法をご紹介しますので、ぜひ今後の家計管理の参考にご覧ください。

引用元:※1 厚生労働省図表1-1-3「共働き世帯数の年次推移」
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/02-01-01-03.html

管理パターンとそれぞれのメリット・デメリット

共働き家庭の家計管理では、どのような家計管理を行っているのでしょうか?

これから、大きく分けて4つの管理パターンとそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
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  • 1. 夫婦で費目ごとに支出を分担する
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  • 2. 夫が管理して、生活費を妻に渡す
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  • 3. 妻が管理して、小遣いを夫に渡す
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  • 4. 共有の口座を作り、そこから生活費を支払う
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  • 5. 番外編:夫婦ともにおこづかい制

1. 夫婦で費目ごとに支出を分担する

1つ目は家計の支出別に夫婦でどちらかが分担をする方法です。
例えば家賃や水道光熱費などは夫が分担し、食費や生活用品などは妻が分担するやり方です。

メリットは、小遣いなど自由に使えるお金が多く、2人とも独身時代とあまり変わらない生活ができることでしょう。

デメリットとしては、家計以外の出費の相談をする必要がないため支出も高額になりがちである上に、お互いいくら貯蓄できているかがわからない点です。相手が貯蓄しているだろうと期待していたら実はお互い0だった、ということもありえます。

このように夫婦別々で管理する場合は、定期的に収支の共有を行い、貯蓄はお互いが確認できるよう、夫婦それぞれのメイン口座とは別の方法で貯蓄していくことが必要です。

【夫婦別々に管理して、生活費を折半する場合】
メリット デメリット
• 自由度が高い • 支出も高額になりがち
• お互いの貯蓄額が分かりにくい

2. 夫が管理して、生活費を妻に渡す

2つ目は、全体の家計管理は夫が行い、生活費を妻に渡すケースで、片働き家庭や専業主婦の家庭ではよく見られるパターンです。

妻は渡されたお金の範囲内で生活することになるので、生活費が一定額に収まることがメリットになるでしょう。

デメリットとしては、夫と妻でお金の自由度に違いがある点です。妻は渡された生活費内での制限があるけれど、夫はどのくらいお金を使っているかが分からない、と不満に感じるケースもあります。

毎月一定の金額を渡している生活費の中で節約して余った分を妻がお小遣い(へそくり)として使ってしまうことも考えられ、家計の全体の節約に繋がりにくくなってしまうことも。妻の小遣いは生活費と区別して管理するようにしましょう。

また、夫が全体の家計管理をするパターンでは、妻がその貯蓄額を確認しづらいという点もデメリットとなりますので、お互いに貯蓄額を確認できる方法を最初に決めておくことが大切です。

【夫が管理して、生活費を妻に渡す場合
メリット デメリット
• 生活費が一定額に収まる
• 夫のお金の自由度が高い
• 妻の自由度が低い
• 収入や貯蓄の実態が妻にわかりにくい

3. 妻が管理して、小遣いを夫に渡す

3つ目は、妻が全体の家計管理を行い、毎月一定のお小遣いを夫に渡すケースで、共働き家庭で多く見られるパターンです。

メリットとしては、食費や光熱費など普段から生活費の管理を行っている妻が管理することで、日々の生活費の節約が家計の貯蓄へ直結し、家計全体を管理しやすくなる点です。

妻が管理するデメリットは、ママ友とのランチ代や美容院代などを生活費として使ってしまうなど、生活費と妻のお小遣いの境界線があいまいになりやすい点が挙げられます。
一方で夫は、渡されたお小遣いの範囲内で娯楽を制限されることが窮屈に感じることもあり、自由度の不平等さから不満に繋がってしまいやすい傾向にあります。
この点は妻のお小遣いを作るなど、夫婦で話し合うとよいでしょう。

また、日常的に生活費の支出を目の当たりにしていない夫は、家計管理に無関心になってしまうことも考えられますので、普段から家計状況の共有を頻繁に行い、夫にも関心を持ってもらうことが大切になってきます。

【妻が管理して、お小遣いを夫に渡す場合】
メリット デメリット
• 家計全体を管理しやすい
• 節約が貯蓄に直結しやすい
• 生活費と妻のお小遣いがあいまい
• 夫の自由度が低い
• 夫が家計に無関心になりやすい

4. 共有の口座を作り、そこから生活費を支払う

4つ目は、夫婦共有の口座を作ってお互いの給料の一部を毎月入れ、そこから生活費を支払うパターンです。

共有口座を持つことで、いつでも口座残高を確認できるため、お互いに家計の収支を把握することができ、夫婦二人で平等な家計管理を行うことができる方法です。

しかし共有口座のデメリットは、必要な分だけを共通口座に入れて他は手元に残るので、夫婦それぞれが自由に使える貯蓄ができ個人の支出が増えてしまいがちなことでしょう。

できれば、貯蓄用の共用口座も別に作り、ここにも一定額お互いが入金するとよいでしょう。マイホームや教育費など目的別に貯蓄するとより良いですね。

【夫婦共有口座を作り、そこから生活費を支払う場合】
メリット デメリット
• お互いに家計の収支を把握できる • 支出が多くなる傾向にある

5. 番外編:夫婦ともにおこづかい制

最後に、実行するのはなかなか難しいかもしれませんが最強と思われる家計管理術がこちら:

共働き夫婦のどちらかに預金口座のすべてを預けて管理してもらい、夫婦ともおこづかい制というパターンです。

この方法をとるメリットは家計の収支から毎月の貯蓄までのすべてが一本化されるので管理しやすくなり、最も効率的に貯蓄ができることでしょう。
(ただしお互いの給料をまとめて管理する側を相手が信頼できる、という条件付きになりますが。)

デメリットとしては、夫婦ともにおこづかい制で双方ともにお金の自由度が制限されるため、夫婦の貯蓄目標がしっかりしていないとなかなか厳しく感じることでしょう。

【夫婦ともにおこづかい制の場合】
メリット デメリット
• 効率的に貯蓄ができる • 夫婦ともにお金の自由度が制限される

共働き家庭に最適な家計管理方法はどれ?

共働き家庭の家計管理方法は、片働き家庭に比べると複雑な部分もあります。

お金のことで揉めたくないけれど、お互い働いているのであれば、ある程度の自由度を持ちたいと考えるのも普通のことです。

共働き家庭の家計管理でお互いにストレスを感じることなく、上手に管理していくために大切なことは、ある程度お金の自由があり、お互いの収支が不透明にならないよう、夫婦二人で共有できていることです。

そのためには、夫婦二人で平等に家計管理ができるよう、夫婦の共有口座を作って、そこから生活費を支出していくことが、共働き家庭にとって最適な家計管理パターンといえるでしょう。 

共有口座を持つときのポイントは、支出だけを共有するのではなく、将来に必要な金額の貯蓄もそれぞれの口座から共有口座に入れて、貯蓄も共有することです。

また、貯蓄用の共有口座を作る以外にも、夫婦それぞれで積立口座をもつという方法もあります。
後述する「NISA」や「iDeCo」は本人名義である必要があるので、結果的にそれぞれがいくら積み立てているかを把握しやすくなるでしょう。


今回の記事では共働き家庭の家計管理パターンをご紹介しました。こちらをふまえて、共働き家庭にとって最適な貯蓄方法をご紹介した以下の記事もぜひご覧ください。

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