投資が怖い!を克服してNISAを始めた実例をFPが解説つきで紹介します

2026年5月10日
執筆者:土屋 ごう
投資が怖い!を克服してNISAを始めた実例をFPが解説つきで紹介します
将来のために投資をしたほうがよい。そう思っていても「お金が減ったらどうしよう」「投資なんて怖くてできない!」と二の足を踏んでいませんか。
実は当所のスタッフTさんも、以前は投資を怖がっていた1人です。今では老後のためにNISAで積み立てを始めて1年が経ちますが、それまでは投資≒博打だと思っており、強い拒絶感や恐怖感を抱いていました。
では、Tさんは心理的なハードルをどのように克服し、投資を始めるに至ったのか。直接話を聞いてみました。

本記事では、Tさんにとって投資が怖かった理由や、実際に怖さを克服した方法を、Tさんの言葉で紹介していきます。そのうえで、投資について知っておくべきポイントと、積立投資の基本について、FP目線で解説を加えました。
投資を始めてみたいけれど、怖くて一歩踏み出せない方のお役に立てば幸いです。

投資なんて怖くて絶対にできない!と思っていた理由

投資なんて怖くて絶対にできない!と思っていた理由
スタッフT
こんにちは。FCTGファイナンシャルプランナーズのスタッフTです。
1年前までの私は、投資を博打のようなものだと思っていました。子どもの教育費にもお金がかかる時期だったので、老後のために投資しようといわれても「そんな運頼みの賭けに大切なお金を投じられるわけがない!」と拒絶していました。
ここでは、当時のことをもう少しくわしく振り返ってみますね。

投資は博打だと捉えていた

当時の私が「投資」と聞いて思い浮かんだものは、パチンコや競馬などの「ギャンブル」です。つまり、運がよければ利益が出るけれど、だいたいは損をするものだと認識していました。ですから、投資でお金を増やせるなんてイメージできるわけがありません。がんばって働いて貯めてきたお金を減らすなんて…としか思えませんでした。
「老後の準備にはNISAがいいよ」とよく聞くようになり、投資が気にはなりつつもやっぱり損する怖さが上回り、なかなか始めるに至りませんでした。

知識がなくて不安だった

今では「投資はギャンブルではない」と理解していますが、その頃は投資に関する正しい知識をほとんど持っていない状態です。たとえば投資をする人といえば、映画やドラマでみかけるデイトレーダーのイメージ一色でした。したがって、投資で利益を得るには、株や相場の深い知識を持ったうえで1日中PCに張りつき、値動きを追いかけて瞬時に売買の判断をするものだと思っていました。当然、私にはそんな知識はありませんから、買うタイミングも売るタイミングも、値段が下がってしまったらどうすればよいのかも分かりません。

そして、NISAも投資の一種ですから、デイトレードと同様に「安いときに買って高いときに売り、利益を得るもの」だと思い込んでいたんです。積立投資のように、基本的にはほったらかしでよい手法があるなんてまったく知りませんでした
投資の知識が乏しいうえに誤った先入観も手伝って、「自分にはそんな難しいことはできない」と思い込んでいました。

お金にも心にも余裕がない時期だった

最後に、タイミングも大きく影響していたと思います。NISAが話題になりはじめた頃、わが家はちょうど教育費のピークを迎えていました。「絶対にお金を減らせない!」という意識がとくに強い時期だったといえます。

ただでさえ投資は損をするものだと認識していたため、どれだけ「NISAがよい」と聞いても、いざ始めようとは考えられません。知識面の課題はこれまでにお伝えしたとおりですが、さらにタイミングもまたお金をリスクにさらす恐怖心を助長していたと思います。

投資を正しく理解しよう!押さえるべき3つの知識

投資を正しく理解しよう!押さえるべき3つの知識
相談の現場でも、Tさんのように投資を怖いと感じる方は多いものです。そして恐怖心の原因は多くの場合、投資に対する誤った理解だといえます。
Tさんの体験談をもとに、ここからはFP土屋の視点で、投資に対して必ず知っておきたい3つの知識を解説します。

1. 投資は博打ではない

まず、 投資は博打ではありません。博打とは運の要素が強く、勝者と敗者が分かれるものです。最終的には胴元が儲かるしくみになっています。
また、Tさんが投資と聞いてイメージしていたデイトレードは、投資ではなく「投機」に分類されます。投機とは、株価や為替の値動きを見ながら短期的に差益を狙う行為です。

一方で投資とは、資本を何かに投じて、長い時間をかけて育てる行為です。一度お金を投じたら、基本的にはほったらかしでよいものが投資だと私は定義しています。教育資金老後資金など、使う予定がだいぶ先のお金を準備するなら、博打や投機ではなく投資が最適です。

Tさんは博打・投機・投資の区別がついていなかったために、怖いと感じてしまっていたと思います。実際にはそれぞれまったくの別物ですので、これらの違いは必ず覚えておきましょう。

2. 投資は15年以上の時間をかけて取り組むもの

先ほど、投資は基本的にほったらかしでよいものだとお伝えしました。では、どのくらいの期間ほったらかしておくのか。私は15年以上が目安だと考えています。つまり「 教育資金や老後資金など、使う予定が15年以上先のお金をコツコツふやす」ための手法が本記事でいう投資です。
「15年以上」とする理由を簡単に説明すると、積立投資を15年以上続けると、一時的な値下がりはあるにしても、最終的にはプラスになる可能性が統計上高いとされているからです。

「NISA」「iDeCo」「積立投資」という言葉を聞いたことがありませんか。NISAやiDeCoを使った積立投資は、まさに本記事でいう投資です。日々の値動きを気にする必要がなく、基本的にはお金が必要になる時期までほったらかしでよい点が大きな特徴です。

投資は短期的な値動きに一喜一憂するものではありません。長期目線でどんと構えてじっくり資産を育てる認識に変えていきましょう。

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3. 投資は無理しておこなうものでない

この記事を読んでいるあなたは「投資は怖いけれど、将来のために必要だ」と思っていませんか。

2024年の制度改正のおかげでNISAは使い勝手が大幅に改善され、テレビやSNSでもNISAや投資に関する情報が爆発的に増えました。そして、実際にNISA(投資)に取り組む方も増えています。
あなたも周囲でNISAを始める人が増えたために「投資を始めなきゃ」と焦っているかもしれませんね。しかし、 投資は無理におこなうものではありません。どうしても怖いなら、取り組まないのもひとつの選択肢です。

ただし、投資のほうが、預貯金や学資保険よりも効率よくお金を貯められる可能性が高いといえます。したがって、投資を避けるなら、必要なお金をほかの方法で準備できることが条件です。
私としては、投資に対する正しい理解で恐怖心を払拭し、最低限の基本を押さえて投資に取り組んでいくほうが、結果として楽だろうと考えています。

あれだけ投資を怖がっていたTさんは、実際に1年前から投資に取り組みはじめました。具体的にどのように怖さを克服していったのか、次の章で紹介しますね。

実際に投資の怖さを克服した方法

実際に投資の怖さを克服した方法
スタッフT
すでにお伝えしているとおり、私は約1年前からNISAでの積立投資を始めました。投資が怖かった理由のうち、タイミング面の事情が変わった点が大きかったといえます。もちろん最初は損失への不安がありました。でも今は、恐怖よりも楽しさを感じながら積み立てに取り組んでいます。
ここでは、なぜ私が一歩を踏み出せたのか、どのように投資と向き合い、恐怖心を解消していったのか、私の経験をお伝えしていきます。

余裕が生まれるタイミングを待ち、少額から始めた

私の場合、子どもの大学費用が落ち着くまでは、金銭的にも心理的にも、投資を始めようとはやっぱり考えられませんでした。転機は1年前です。教育費のメドが立って金銭的な余裕が生まれ、おかげで気持ちにも余裕が生まれました。今度は老後資金の準備へと頭が切り替わったところで、気になっていたNISAを始めてみようかなと思えるようになりました。

それでもまだ疑心暗鬼でしたので、最初は「 これぐらいなら損しても許せそう」と思える金額から小さく始めました。
先生は「残高は確認しなくていい」とおっしゃいますが、私ははじめての投資がどう進んでいくのかが気になって、1ヵ月経ったところで残高を確認してみました。大きな上昇が起きない代わりに、思っていたような大きく下落もしていません。正直、「あれ?こんなものなの?」と拍子抜けしたぐらいです。

2ヵ月目も3ヵ月目も同じような状況を目の当たりにして、これなら続けていけそうだと少しずつ思えるようになり、半年後に増額。その4ヵ月後にまた増額しましたが、今のところとくに問題なく積み立てを続けられています。

信頼できる情報で少しずつ知識をつけた

実際に積み立てを始めると、投資が一気に自分ごとになりました。それまでも投資に関する情報にふれる機会はありましたが、興味の度合いは増したと思います。最近は先生の「お役立ちコラムから投資に関する記事を読み返して、疑問が浮かべばChatGPTで確認するなどして、少しずつ知識をつけているところです。

NISAをデイトレードと似たようなものだと捉えていた当時の私と比べれば、積み立てや分散投資のしくみをずいぶん理解できていると思います。そのおかげで「分からないから怖い」という気持ちも薄まってきました

毎月口座をのぞいて投資を日常になじませている

先生は積立投資について「基本的にはほったらかしでよい」と伝えています。ただ、残高の変化は私にとってちょっとした楽しみになっているので、月に一度のペースで口座を確認しています。
多少でも利益が出ていればやっぱり嬉しいものですよ。今のところ大きな値下がりは経験していませんが、今後もし値下がりが起きたとしても「安く買えてラッキー」と思えそうです。(くわしくは次章、先生による解説をご覧ください。)

2回の増額をできた理由も、こうして投資が徐々に日常になじんできたからだと思います。「思っていたほど怖いことは起きないのね」と肩の力が抜け、知識も少しずつ身についてきて、投資が以前ほど特別なものではなくなりました。

積立投資を始めるときの3つの基本

積立投資を始めるときの3つの基本
Tさんの実体験をご覧になって「自分でも少しなら始められるかも」と感じませんでしたか。Tさんは私のコラムを読んで、私が常々口酸っぱくみなさんにお伝えしている投資の基本を押さえて積み立てに取り組んでいます。
ここであらためて、積立投資の基本3つをお伝えします。

1. 最初は1万円を目安に始めてみよう

積立投資に限りませんが、 無理のない金額で取り組むことは投資の鉄則です。Tさんと同様に、最初は「もし損が出ても許せそう」と思える金額から始めましょう。

ただし、個人的には毎月1万円は積み立ててほしいなと思います。1万円以下だと資産が増えていく実感を得にくいためです。もちろん無理は厳禁ですし、少額では意味がないとはいいません。
ですから、できれば最低1万円を目安に始めて、慣れてきて「これなら続けられそう」だと思えたら増額を検討していけると理想です。
Tさんもお話ししていたように、実際に積み立てが動き出すと、投資が一気に身近なものになりますよ。最初の一歩を小さく踏み出してみましょう。

2. 積み立てる商品は世界株式型のインデックス投資信託でOK

積立投資を始めるとなれば、まず投資信託を選ばなければなりません。積み立てていく商品としては、 世界株式型のインデックス投資信託が基本だと私は考えています。

世界株式型とは、世界中の株式に広く投資するタイプの商品です。
また、インデックス型とは、値動きが特定の「指数」に連動することを目指す商品を指します。指数とは、市場全体の値動きをざっくり表す数字です。たとえば日経平均株価は日本株の代表的な指数です。ニュースで「今日の日経平均はいくら上がった/下がった」と報じられていますよね。日経平均は「日本の株式市場全体が今日はだいたいどう動いたか」をつかむための目安のひとつです。
したがって、世界株式型のインデックス投資信託は、世界全体の株価の動きに乗っていく商品だと考えると分かりやすいでしょう。

ではなぜ、世界の株式を選ぶのか。
その理由は、世界全体の経済成長が期待できるからです。日本は人口が減っていますが、世界全体の人口は増えています。人が増えればモノやサービスの利用も増え、経済活動は活発になりやすいと考えられます。経済活動が活発になれば企業も利益を出しやすくなり、長期的に株価の上昇につながると推測できるため、世界の株式を選ぶわけです。

投資を始められるかどうかは、投資に対する正しい理解とともに、世界の経済成長を信じられるかどうかに懸かっているともいえますね。

3. 上がっても下がっても「ラッキー」だと思おう

積立投資では、積み立てている投資信託の値段が上がれば、資産の評価額、つまり口座の残高が増えます。これは素直に嬉しいことですよね。ところが、値段が下がっても嬉しいのが積立投資の特徴です。なぜなら積立投資は、投資信託を「毎月一定額」買っていく方法だからです。

ここでは分かりやすく、毎月1万円ずつ積み立てる場合で考えてみましょう。
投資信託の値段が1万円の月は1口しか買えませんが、5,000円の月なら2口買えますよね。値下がりした月は「投資信託を安い値段でたくさん仕込める月」と捉えられます。時間が経って値段が回復すれば、安いときに口数を多く買えている分、資産も増えやすくなるしくみです。
ですから私は「 積立投資は値段が上がっても下がってもラッキー」だとお伝えしています。

上がっても下がってもラッキーだと気持ちをセットして、目先の値動きに振り回されず、淡々と積み立てを継続していきましょう。積立投資は15年、20年先を見据えた取り組みですから、資産の状況を頻繁に確認する必要はありません。残高が気にならない方は、投資に向いているともいえます。
とはいえ、はじめての投資で残高が気になるのも分かります。Tさんのように残高の動きを楽しみに感じられるなら構いませんが、値動きに一喜一憂してストレスを抱えてしまいそうなら、気になっても残高をみずに放っておくほうが無難でしょう。
ご自身の性格をふまえたうえで「上がっても下がってもラッキー」を合言葉に、コツコツ積み立てていきましょう。

投資の怖さは正しい理解で克服できる

投資の怖さは正しい理解で克服できる
投資は利益が保証されているものでなく、資産が減ってしまうリスクもともなうため、怖さを感じるのも自然なことです。ただ、以前のTさんのように誤った理解がそうさせているのだとしたら、資産を増やすチャンスを掴めずとてももったいないと思います。
本記事では、Tさんが心理的ハードルを越えて投資の一歩を踏み出した実体験を、私の解説を混じえながらお伝えしてきました。要点を簡単に振り返っておきましょう。
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投資が怖い理由は誤った理解が原因かもしれない
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投資は博打ではない
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投資は無理しておこなうものでもない
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積立投資は「上がっても下がってもラッキー」が合言葉
投資とは、資本を何かに投じて、長い時間をかけて育てる行為です。一度お金を投じたら、基本的にはほったらかしで問題ありません。
老後のためのお金を準備したいのであれば、NISAで世界株式型のインデックス投資信託をコツコツと積み立てていきましょう。できれば1万円以上の額で始めてみて、家計や気持ちに余裕があれば増額を検討してみてください。

当所では、投資のスタートを0から10までサポートしています。
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