【値上げに負けない】電気代節約術&電力会社の選び方で家計を賢く守ろう<後編>

2023年7月10日
【値上げに負けない】電気代節約術&電力会社の選び方で家計を賢く守ろう
燃料費の高騰を受け、電気代の値上がりが止まりません。高まる電気代を抑える方法を、FPの目線で前後編にわたってお伝えしています。

前編では消費電力の多い家電製品をランキング形式で紹介し、おもな家電ごとに日頃から自宅で取り組める節電術を説明しました。

後編の今回は、電気の契約や家電・設備そのものから抜本的に見直す方法を解説します。電気代を抜本的に見直そうと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。

電気の契約や家電・設備そのものを見直して節電する方法

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次の章で電力会社の選び方を解説しますが、今お使いの電気の契約を見直すだけでも電気代を抑えられるかもしれません。
また「ボーナスが入ったから家電を買い換えよう」という方は、デザインや値段のほか「省エネ」の目線も家電選びのポイントに加えてみましょう。
それぞれ、解説していきます。

1. 電気の契約内容を見直す

電気ご使用量のお知らせ」にしっかり目を通したことはありますか?実は契約内容を確認できるものですが、意外と電気代を確認するだけで捨ててしまいがちですよね。

下の図は東京電力の「電気ご使用量のお知らせ」の紙版・Web版のサンプルです。
ここでは「ご契約種別」と「契約アンペア」に着目しましょう。
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出典:ご契約アンペアの選び方│ご契約内容の変更│東京電力エナジーパートナー

契約プランを見直す
ご契約種別」が契約プランに該当します。紙のほうでは「従量電灯B」と書かれている部分です。
従量電灯Bは一般的に普及しているプランで、「基本料金+使用した電気量に応じた料金」で計算されます。
電力会社によって「夜間は電気料金が割安になるプラン」など複数のプランが提供されているので、電気代がより安くなるプランがないかどうか、確認してみましょう。
たとえば東京電力ではWebサイトでお住いの地域やライフスタイル、家族の人数を選択する、と適切なプランを提示してくれます。
参考:ライフスタイル別料金プラン|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

契約アンペアを見直す
「電気使用量のお知らせ」の「ご契約」の部分です。ここに「30A」といったように数値が書かれています。契約アンペアは同時に使用できる電気の量で、電気代の基本料金は契約アンペアに応じて決まります。アンペア数を小さくすれば電気代を削減できるかもしれません。
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※2023年6月25日現在

東京電力のWebサイトでは契約アンペアのシミュレーションができるため、気になる方は利用してみましょう。

2. 家電の買い替えでは省エネ性能の高い製品を選ぶ

とくに冷蔵庫やエアコンなど、長時間にわたり運転させる家電は省エネ性能も意識して買い替えたいものです。統一省エネラベルを見るとわかりやすいでしょう。
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出典:統一省エネラベルが変わりました|経済産業省・資源エネルギー庁

統一省エネラベルは省エネ法で定められた省エネ基準に達しているかを表示しています。冷蔵庫・テレビ・エアコンなど家電ごとに設けられています

3. 太陽光発電を導入する

資金に余裕があり、環境がととのっている場合は太陽光発電システムを導入するのもひとつの手です。
住宅用ソーラーパネルの容量は3〜5kWが一般的です。2022年の導入費用は3kWで78万円ほど、5kWで130万円ほどです。また3〜5年に1回程度の点検が推奨され、費用はおよそ3万5,000円です。
電気代の削減額で初期費用やメンテナンス費用を回収できるか検討して判断しましょう。Panasonicのサイトで簡単にシミュレーションできます。

電力会社の選び方

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現在の契約内容を把握したうえで、より安い電力会社への乗り換えを検討する方のために、電力会社を選ぶ5つのポイントを解説します。
チェック1. 料金プラン
チェック2. 契約条件
チェック3. 信頼性
チェック4. 割引の有無・内容
チェック5. 再生可能エネルギーの割合
大前提として、地域によって利用できる電力会社が異なります価格.comでは郵便番号を入力するとその地域に対応する電力会社が調べられるため、あらかじめ把握しておくと効率よく比較・検討できるでしょう。
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1. 料金プラン

まず、なんといっても料金プランの確認です。一般的な「従量電灯プラン」のほかにも、時間帯によって電気代が変わるプラン、基本料金が設定されていないプランなど、さまざまなプランがあります。
多くの電力会社で電気代の見積もりが出せるので、現状と比較、プランごとに比較してみましょう。

2. 契約条件

契約条件のなかでもとくに確認したいのは解約金・違約金の有無と支払い方法です。
電力会社の乗り換え後、ほかの電力会社がもっと魅力的な料金プランを打ち出して再度乗り換えたい場合などには、解約金がネックとなる可能性があります。
また支払い方法も、クレジットカード決済のみの対応とする電力会社もあるため、口座振替や現金で支払いたい方は注意しましょう。

3. 信頼性

大手電力会社といわれるのは東京電力や中部電力、関西電力などの10社です。行政の方針に従って長年にわたり運営しつづけてきた実績があります。
一方、電気の自由化によって新規参入した会社は東京ガスや東邦ガスといった都市ガス系、auやJ:COMといった通信系などです。大手とくらべてサービスが多彩である傾向にあります。
ガスや通信の面では知名度が高くても、電気の面ではどうなのか、口コミやSNSでの情報もチェックしてみましょう。

4. 割引の有無・内容

割引のなかでも、電気以外の料金が安くなる「セット割」を提供する会社が比較的多く見られます。
たとえばガス系ならガス料金、通信系ならインターネット料金・スマホ料金が安くなるといった具合です。ご自宅で利用しているガスや通信回線と相性がよければ、電気代と、電気以外の部分のWでコストの削減ができるかもしれません。
ただしこちらも、解約条件や適用条件などは必ず確認しておきましょう。

5. 再生可能エネルギーの割合

環境への配慮が気になる方や、電力会社を比較した結果、同じぐらいの料金で迷っている方は、発電方法に再生可能エネルギーを利用しているかどうかを見てみましょう。
電源構成に「FIT電気」があれば再生可能エネルギーを扱っています。
なかには100%再生可能エネルギーを提供する電力会社・プランもあります。

ライフスタイルに合った契約プランを選ぼう

前後編にわたり、電気代の節約方法について解説してきました。
電気の契約プランは一般的な従量制のほか、夜間や休日に電気をよく使う人に適したプランや、平日昼間によく使う人向けのプランなども出てきています。
各社の特徴をくらべながら、ライフスタイルに合ったプランを選んで賢く節約していきましょう。
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