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老後のお金ってどのくらいかかるの?

前回の記事では、公務員がもらえる一般的な年金受給相場と退職金相場についてお話ししました。

しかし、一体老後にどのくらいお金がかかるのかを知っていなければ、年金や退職金で足りるのか?を知ることができません。そこで今回は老後にかかる費用をご紹介します。ぜひ、この記事で老後にかかる費用相場を知り、将来の資金形成の計画にお役立てください。

老後に必要な最低金額の生活費は月22万円

生命保険文化センター「令和元年 生活保障に関する調査」の調査結果によると、公務員が老後の日常生活費用として必要と考える最低金額は22万円/月でした。

しかし、これはあくまでも生活する上での最低金額です。「自分の老後生活がそれまでの生活と比較して経済的にどのように変化すると考えているか?」という質問に対して、70%の人が「つつましい生活」と答えており、月22万円では決して余裕のある生活が送れるとは言えません

参照:生命保険文化センター「令和元年 生活保障に関する調査」((1)老後の生活水準(2)老後の最低日常生活費
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老後のゆとりのある生活をするためには月36万円以上を目指そう

しかし、これまで長く働いてきましたし、多くの人が「老後は趣味や旅行などを楽しみながら、余裕のある生活をしたい」と考えますよね。

実際に、公務員の方々が老後にゆとりのある生活ができる際にしたいこととして「旅行やレジャー」と答えた人は70.1%と最も多く、次いで「子どもや孫への資金援助」が29.3%でした。

生命保険文化センター「令和元年 生活保障に関する調査」をみてみると、このようなゆとりある老後生活を過ごすための理想の金額は平均36.1万円/月でした。各家庭さまざまな希望があり、実際に自分はどうしたいのかを考える必要はありますが、1つの目安としてこの月約36万円の支出が参考になります。

参照:生命保険文化センター「令和元年 生活保障に関する調査」((4)老後のゆとりのための上乗せ額の使途(5)ゆとりある老後生活費

公的年金だけで余裕のある老後の生活が送れる?

公的年金だけでも、老後にゆとりのある生活を送る上での目安の36万円以上をもらうことはできるのでしょうか?

第1回でご説明した職業ごとの各平均年金受給額をおさらいしてみましょう。

【平均年金受給額】
• 公務員の平均年金受給額は約18.8万円/月
• 厚生年金の平均受給額は約14.6万円/月
• 国民年金の平均受給金額は約5.6円/月

(例)夫婦二人ともに公務員の場合
平均年金受給額は約37.6万円/月
(例)旦那が公務員・妻が厚生年金の夫婦二人の場合
平均年金受給額は約33.4万円/月
(例)旦那が公務員・妻が国民年金の夫婦二人の場合
平均年金受給額の平均は約24.4万円/月

つまり、夫婦二人ともに公務員の場合の平均年金受給額は約37.6万円/月となり、目標である36万円/月を超えることができています。しかし、公務員・厚生年金の夫婦、公務員・国民年金の夫婦のケースでは、36万円には届いていないことが分かります。

これらのケースでは不足分を考えて資産形成をしていく必要があります。
また、生活費以外でも、考えておくべき支出があります。

老後は生活費以外の部分もお金がかかる

これまで老後にかかる生活費を中心にお話ししてきましたが、老後には医療費用や施設費用、リフォーム等家のメンテナンス費用など、生活費以外にもかかる費用があることを覚えておきましょう。

【住宅費】 持ち家でも定年後もローンが残る方はその分も上乗せして考える必要があります。またローンがなくても、リフォームや建て替えが必要ではないかも考えましょう。

【医療費】 75歳からは後期高齢医療費制度により、医療費の負担が1割となります。負担が減るとはいえ、病院に行く頻度が増えるのも事実です。実際に、厚生労働省の「医療給付実態調査」によると、1人当たり医療費(後期高齢者医療の入院、入院外、歯科、調剤及び食事・生活療養)は、総計で 941,919 円/平均と、なかなかの高額であることが分かります。

民間の医療保険に加入している方が多いと思いますが、老後にかかる医療費や保険料も上乗せした金額で資金形成を行いましょう。
参照:厚生労働省「医療費実態」(調査結果の概要)

【施設費用】 老人ホームなどの施設費用は、老後にかかる最も高額な費用の一つです。子供に迷惑をかけたくないからと、老後は老人ホームに入ると決めている人もいるかもしれません。また、今はそんなつもりはないけれど、将来的に加入する可能性もありますので、施設費用を見据えた老後資金形成を行うことをおすすめします。

しかし、一口に老人ホームといっても、需要の多い今ではサービスが充実したラグジュアリーな老人ホームから、公的機関が運営する比較的安価な老人ホームまで様々です。どんな施設に加入するのかによっても費用が大きく異なりますが、LIF ULLの「老人ホーム相場」によると、入居費用の相場は600万円、入居後に必要な月額費用は20.7万円とあり、老後までにしっかりと準備しておく必要があります。
参照:LIF ULL「老人ホーム相場」
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まとめ

どうしても、まだまだ先のことと思える老後ですが、高額な資金形成が必要となる老後資金は、1日でも早く計画を立て、実行に向けた資金形成を行なっていくことが大切です。

老後の人生も謳歌したいのであれば、公的年金に加え、貯蓄、投資も上手く活用して月36万円の収入確保を目指しましょう。さらに、老後の生活費の他に、医療費や施設費用、リフォーム費用など、老後に必要となる費用も見据えた計画的な資金形成を行うことをおすすめします。

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